「当たり前」というものを疑ってみると、なかなか面白いものが見えることがよくあります。
『「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス』
という本の著者好井裕明さんは、
「自分の中の当たり前が崩れると、気持ちがいい」
とおっしゃっています。
恋愛結婚とお見合い結婚。
若い世代にどっちで結婚をしたいかと聞いたら、
多くの方が恋愛結婚と答えるかもしれません。
なぜか。
それは恋愛結婚が「当たり前」という世の中になっているから。
ただそれだけではないでしょうか。
どれだけ当たり前になっているかということをデータでみると、
1939年頃には
恋愛結婚 13.4%
お見合い結婚 69%
だったものが戦後にかけて逆転し、
2014年には
恋愛結婚 87.7%
お見合い結婚 5.5%
という比率に推移しています。

この数字が、恋愛結婚が当たり前と考えられる根拠かと考えられます。
しかもこのデータは全年齢対象。
現在30代前半の僕ですので、データの通りお見合い結婚は周りにはあまりいません。
友人たちから、「私のいとこが・・・」「私の友達が・・・」というお声を聞くことはありますがやはり少数派です。
自分自身も大きな意味では恋愛結婚ですのでその良さも理解しています。
むしろお見合い結婚は自分とは縁がない世界のものだと、そもそも考えもしませんでした。
ところが、結婚相談所開業の話が出始めた頃にお見合い結婚の魅力を知り、
結局はお見合い結婚も
「出会いの形の一つ」
であり、
「結婚を望むならばより良い出会いになる」
ということがわかりました。
恋愛の出会いもたまたま同じコミュニティーにいたのであれば、そのコミュニティーに入るというきっかけがあったかと思います。
ほとんどがこのパターンかと思いますが、電車で一目惚れをして声をかけたという友人もいますし様々なケースはもちろんあります。
それ以外の恋愛結婚と言われる出会いは知人の紹介がほとんどでしょう。
誰かに紹介をしてもらったという場合や、
合コンで出会ったという場合もこれに入るかと考えています。
一方お見合い結婚は、
「結婚を前提に誰かに紹介をしていただく」
というものです。
つまり、お見合いでの出会いも「紹介」ですので、
ただの「出会いの一つの手段」なのです。
大きな違いは何かというと、
「結婚が前提となっている」ということです。
結婚が前提なので、みなさん真剣です。
「結婚をしたい」なら合コンに行くより結婚相談所でのお見合いを選択するほうが賢明でしょう。
当たり前が崩れると気持ちがいいということですので、お見合い結婚についても考えてみてはいかがでしょうか。
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